雪!
朝目が覚めて、2晩も干しっぱやった洗濯物を取り入れようと窓を開けたら、路地向かいの家の屋根に雪が積もってた。日本画に出てくるような、ボタボタとした重い雪。きっと陽がさしこめば一瞬で消えるんやろうけど、びびるぐらい雪がうれしかった。
真っ白な外を無視して、昼間は暗室にこもって作業をしている。
昨日現像したFilmの分は全て焼き終えて、来週から、何週間か前に現像したままになっている手つかずのネガを焼く予定。
暗室は、暖かくて、ここちいい。
今日の朝、暗室へ着いたら、スタッフさんが寝坊したのかまだ鍵があいてなくて、研究室に行かなくちゃいけなくなった。
ちょっと、内心、顔を合わせたくない人もいるんやけどな・・・と思いながら歩いてったけど、うれしいことに研究室も鍵が閉まっていた。
スタッフの遅刻をわざわざ副手に告げ口しなくて済んで、ほっとした。
それに、担任に会わなくて済んで、そっちもほっとした。絶対に言わずに終らせようと思っていたことを、半分ぐらいぶちまけてしまったし、しばらく、会いたくないんだな。(って、昨日なぜか暗室に居て心臓が止まるかと思ったが・・・。存在に気がついた時、薬品に貼る制作日と使用回数を紙に書いていたんやけど、思わず動揺のあまり、漢字がわからんくなった。ので、隣に居た後輩に代わりに書いてもらった。どんだけ動揺してんだよっ。




火曜日に、担任とのぶち切れ電話のやりとりを横で聞いていたクラスメートの、昨日晩飯後の一言「あれで全部じゃないんかいっ。」
ぶち切れてたわりに、言いたいことや思ったことは山ほどあったが、やっぱり言えないことはたくさんあった。
そーゆーもんなんだろうね、たぶん。
けど、一人ぐだぐだ悩んでいたこと、人に言えなかったことを、半分もぶちまけれて、ちょっと楽になったような気もする。
と、今日になって気がつく。
暗室で作業しながら、でもやっぱしばらくは顔会わせたくないなって思ったけど。


迷惑かけたあかんと思うのに、結果的に迷惑かけてるって、なんか立場無いな。
人と関わらないようにこれでも努力してきたつもりなのにな。
たぶん、いま自分の周りにいる人間の気持ちを汲んだところで、5年もすれば、人に気持ちを汲ませたことなんて相手は忘れると思うし、5年以内、いや2年以内に、たぶん、結局は裏切ることになると思う。はっきりいって、いま恨んでくれていいから、頼むから今のうちに見限ってもうほっといてくれたらいいのにって心の底から思っている。そうなったらめちゃくちゃ自分は寂しがるんやろうけど、どうせ見捨てられるなら、早い方がいい。見捨てないと言い切る人間も、意思とか変わりなく、どうせ皆死んじゃうねんから・・・。このことに関して他人を信頼する勇気、どっかに落ちてないもんですかね。どっちにしろ自分が信頼できないからね、無理な話やねん。


最近改めて気がついたこと:押し出す方はいつも決まって「ないものがある」って言う。高校進学するかしないかで、同じようなごたごたが友人とあった。その友人達とはどうなったって?成人式で再会して、住む世界が違うと言われ喧嘩になり、もう二度と口もきかないと思う。そっちにないものがこっちにあるわけない。